a beautiful day for diffusion of a death by exposing it to the elements.
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孫兵に、「じゅんこはともかく、なぜお前は蛇なんぞをそんなにもたくさん、わざわざ好きこのんで餌づけているのか」と尋ねたら、どの蛇ともわからぬいずれかが、自分の父かもしれないから、と答えた。
孫兵の母は傾城とも呼ばわるるほどの美貌の持ち主だったが、何の因果にもとづいたものか、そのたおやかな色香に一夜の夢を見た者のすがたを、ことごとく蛇に変えたのだという。
産屋の中、数えきれぬほどの蛇にぐるりとまわりをとり囲まれて、孫兵は生まれた。
いずれは自分も美しい母のように、寄りつく男を蛇に化生させることができようになるでしょうかと、故郷を思う子どもの目をして言うものだから、俺は孫兵を抱き寄せようとした手を思わず止めてしまった。
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泉鏡花『高野聖』のパロでした。
孫兵の母は傾城とも呼ばわるるほどの美貌の持ち主だったが、何の因果にもとづいたものか、そのたおやかな色香に一夜の夢を見た者のすがたを、ことごとく蛇に変えたのだという。
産屋の中、数えきれぬほどの蛇にぐるりとまわりをとり囲まれて、孫兵は生まれた。
いずれは自分も美しい母のように、寄りつく男を蛇に化生させることができようになるでしょうかと、故郷を思う子どもの目をして言うものだから、俺は孫兵を抱き寄せようとした手を思わず止めてしまった。
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泉鏡花『高野聖』のパロでした。
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私は映画ってほとんど見ないんですが、先ほど友人のミクシ日記で、『クレールの膝』という、おっさんがクレールという少女の膝に触りたくてただ悶々とする だけの映画があると知り(どう映画として成り立たせるんだそんなの)、それはきっとこんな感じなのではないかというSSを(そんなわけないです)、もう完 全に勢いで作ってみました。
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自分がなぜ穴を掘るという行為を始めたのか、詳しいことは覚えていないが、それをここまで続けるようになったのは、滝夜叉丸のお陰というか所為(せい)だと思う。
ある日、学園の隅にいつものように穴を掘っていると、頭上のほうからわたしを呼ぶ声がした。独特のとろみのある声は、誰あろう滝夜叉丸である。先生が呼んでいるから、出て来いという。
声に応えようと上を向くと、それまでの濃茶色の世界から一転、白い雲の浮かぶ、目の奥にまできりりと染みるような青空が、視界いっぱいに広がった。
初秋の乾いた強い日差しが、顔面を叩きつけるように降り注ぎ、わたしは軽い眩暈(めまい)を感じた。こんなふうに急に空を見上げたときに脳天を射るように訪れる眩暈が、わたしは嫌いではなかった。
滝夜叉丸の顔は逆光でよく見えなかったが、そのかわり、四幅袴から内気な娘のように半分ほど顔を出した線の細い膝が、白く無防備に、私の目の前に浮かび上がっていた。ひどく扇情的な膝だった。
わたしは手を伸ばして、その膝に触れようとした。すると滝夜叉丸は慌てて避(よ)けようとして体勢を崩し、わたしの穴の中に崩れ落ちた。
空が落ちてきた、
と思った。
こんなふうに急に空を見上げたときに脳天を射るように訪れる眩暈が、わたしは嫌いではない。というか好きで、それはいつしか土の匂いのなかに溶けてゆき、胸を詰まらせるような情欲になる。
かくして今日も今日とて、燦々ときらめく陽光に照らされ、わたしは手に入れたと思った途端にするりとどこかに行ってしまった滝夜叉丸の白い膝を思いながら、湿った穴の中で彼をめちゃくちゃに汚し、犯すのである。
※青姦はやめましょう。
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自分がなぜ穴を掘るという行為を始めたのか、詳しいことは覚えていないが、それをここまで続けるようになったのは、滝夜叉丸のお陰というか所為(せい)だと思う。
ある日、学園の隅にいつものように穴を掘っていると、頭上のほうからわたしを呼ぶ声がした。独特のとろみのある声は、誰あろう滝夜叉丸である。先生が呼んでいるから、出て来いという。
声に応えようと上を向くと、それまでの濃茶色の世界から一転、白い雲の浮かぶ、目の奥にまできりりと染みるような青空が、視界いっぱいに広がった。
初秋の乾いた強い日差しが、顔面を叩きつけるように降り注ぎ、わたしは軽い眩暈(めまい)を感じた。こんなふうに急に空を見上げたときに脳天を射るように訪れる眩暈が、わたしは嫌いではなかった。
滝夜叉丸の顔は逆光でよく見えなかったが、そのかわり、四幅袴から内気な娘のように半分ほど顔を出した線の細い膝が、白く無防備に、私の目の前に浮かび上がっていた。ひどく扇情的な膝だった。
わたしは手を伸ばして、その膝に触れようとした。すると滝夜叉丸は慌てて避(よ)けようとして体勢を崩し、わたしの穴の中に崩れ落ちた。
空が落ちてきた、
と思った。
こんなふうに急に空を見上げたときに脳天を射るように訪れる眩暈が、わたしは嫌いではない。というか好きで、それはいつしか土の匂いのなかに溶けてゆき、胸を詰まらせるような情欲になる。
かくして今日も今日とて、燦々ときらめく陽光に照らされ、わたしは手に入れたと思った途端にするりとどこかに行ってしまった滝夜叉丸の白い膝を思いながら、湿った穴の中で彼をめちゃくちゃに汚し、犯すのである。
※青姦はやめましょう。
すみません、先に謝ります。今、落乱SNSのほうで入学バトンという、オリキャラ作りバトンみたいなものが流行っていまして、それで生んだウチの子と、お知り合いの子を絡ませて作ったSSをアップしてみます。誰もワカンネェよって話ですが。
タイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」をもじりました。わかりにくすぎですねすいません。
ちょっと前の「食満の就職先は武田の百足(むかで)衆がいいな」という記事にほんのりつながる話。
武田信玄はおそらく戦国武将の中でも1、2を争う「忍者とか忍者的存在を上手に使った人」だと思うんですけど、彼の下には「くのいち養成機関」があったんですわ。ホンマもんの忍術学園ですね。
信玄の甥に嫁いだ望月千代女という人が甲賀五十三家の望月家(兵太夫の名前のモデルの望月兵太夫んち)ゆかりの人で、彼女は信玄に依頼されて、戦災孤児の美少女を「ののう」とか「歩き巫女」と呼ばれるくのいちに仕立て上げたそうです。
彼女たちの活動の拠点は現・長野県東御市から佐久市のあたりでしたが、春になるとそこを離れて旅に出て、行く先々で巫女らしく祈祷をすることで各国の情報を集めて回っていたとか。
で、思ったんですけどこの史実ってめちゃくちゃ夢に使えますよね。やりませんけど。
でも、歩き巫女の情報収集は、ホントは巫女的アクションよりもどちらかと言うとあっはーんでうっふーんなほうをメインに行われていたらしいので、そんな娘 を生んだ日にはこのブログは官能小説になります。いやぁ、やっぱりチャンバラやらせたいよね、お母さんとしてはね。あ、そうか、史実を無視すればいい んだ!(極論) おいしいエッセンスだけ取っちゃえばいいんですよねJK
あと、これだけ歴史ブームが来ているのだから、どっかのエロゲメーカーが歩き巫女でエロゲか萌えゲ作ればいいのにと思った。買わないしやらないけど。
ちょっと前の「食満の就職先は武田の百足(むかで)衆がいいな」という記事にほんのりつながる話。
武田信玄はおそらく戦国武将の中でも1、2を争う「忍者とか忍者的存在を上手に使った人」だと思うんですけど、彼の下には「くのいち養成機関」があったんですわ。ホンマもんの忍術学園ですね。
信玄の甥に嫁いだ望月千代女という人が甲賀五十三家の望月家(兵太夫の名前のモデルの望月兵太夫んち)ゆかりの人で、彼女は信玄に依頼されて、戦災孤児の美少女を「ののう」とか「歩き巫女」と呼ばれるくのいちに仕立て上げたそうです。
彼女たちの活動の拠点は現・長野県東御市から佐久市のあたりでしたが、春になるとそこを離れて旅に出て、行く先々で巫女らしく祈祷をすることで各国の情報を集めて回っていたとか。
で、思ったんですけどこの史実ってめちゃくちゃ夢に使えますよね。やりませんけど。
でも、歩き巫女の情報収集は、ホントは巫女的アクションよりもどちらかと言うとあっはーんでうっふーんなほうをメインに行われていたらしいので、そんな娘 を生んだ日にはこのブログは官能小説になります。いやぁ、やっぱりチャンバラやらせたいよね、お母さんとしてはね。あ、そうか、史実を無視すればいい んだ!(極論) おいしいエッセンスだけ取っちゃえばいいんですよねJK
あと、これだけ歴史ブームが来ているのだから、どっかのエロゲメーカーが歩き巫女でエロゲか萌えゲ作ればいいのにと思った。買わないしやらないけど。
スティーブ・エリクソンという作家に、彼の作品の訳者がインタビューをしたときに、エリクソン自身を評して「そこにいないみたいな人」と言っていたのが面白くて、拝借しました。
あ、私=藤内です。
長いので畳みます。
あ、私=藤内です。
長いので畳みます。
私は多分、あらゆるブンガク的表現の中ではいちばん近現代短歌が好きだし影響を受けていると思うのですが(何このひとごとみたいな言い方)、友人がブログ に短歌について書いていたのをきっかけに、久しぶりに俵万智選の恋愛短歌集を読んでいたら、やはりヌンタマに結びついてしまって、寝る予定だったのがまた も日記を書いています。もうまじでボスケテ!
俳句も好きなんですけど、短歌のほうが「心情」という意味では余韻がパネェ気がします。俳句は、なんかきれいにまとまりすぎているような。
そ もそも57577って、リズム的にも中途半端じゃないですか。俳句のほうがよっぽどキレがいい。どうせ長くするんだったら、57575とか、5で止めたほ うがリズムとしてはいいんじゃないのって思うんですが、でも、このキレの悪い14文字でのダメ押しが、未練とか、断ち切れない思いみたいなものを感じさせ ていいなぁと。
終わらない、というか終わらせられない思いを、それでもむりやりぶった切ってる感が、77から出ているような気がして、切なくなるんです。
57577っ てリズムを考えた人は天才かドSかドMだろ。と思っていたら、今たまたま読んだ本に書いてあったんですけど、神話上では下照姫っていう女神が和歌の祖とさ れているそうです。で、この人がまた超美人だったらしい。まぁ大体、スゲェ美人っていうのは多かれ少なかれ精神的に病みますからね。少なくとも私は健康 的な超美人って見たことない。私が今まで会った超美人たちは、みんな軒並みどこか病んでました。本来なら人の手に余るようなモノを身に宿してしまったが故 の宿命でしょうか。
あ、作者に関しては歌そのものでぐぐってみて下さい。検索ヒットしないようにしてはいるけど念のため書かないでおきます。
----------------------------------------
赦せよと謂うことなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ
→こへちょ。こへがやんちゃだったらやんちゃだったでつらいし、おとなしくなったらなったでさびしいしっていう中在家くん。彼の幸せはどこですか。
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
→ちょっと前まで綾部だと思っていたけど、今は中在家って気がする。
月に立つ君のそびらのひとつほくろ告げざれば永久(とは)にわれのみのもの
→文三木の三木サイド。文次は三木を振り返らずに一人でずんずん進んでいってしまいそうですが、それが文次なりの優しさだと気がつくには、三木はまだ子供なわけで。文次と三木は案外、子供二人のレンアイになるような気がします。微笑ましい。うらやましい(えー)
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ
→馬と出たからには団蔵かと思いましたが、文次がいい。要するに彼は不器用なんです、私の脳中では。
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
→ちょ仙。一見かわいらしいことを、上から目線でかわいげもなく(いや、かわいいな)偉そうに言うこういう歌は、すでに上半身裸で抱きついている状態で、仙様に詠んでほしいと思いマスター。
世の中の明るさのみを吸ふごとき黒き瞳の今も目にあり
→いさ+乱か留伊。卒業して戦場に出て(人と人が殺しあうって意味だけの戦場ではなく)、ずっと大事にしたいと思っていたことを失ったり忘れそうになったときに、ふっと止めてくれるものだといい。
君の眼に見られいるとき私(わたくし)はこまかき水の粒子に還る
→こへ滝。滝は傍目から見てらひどいことをされているのでも、本人は幸福を感じているのであってほしい。りさこさんが提唱していた「滝よ幸福であれ」案に一票を投じたいのですが(笑)、でもやっぱりやられることはひどいものであってほしい(面倒な理屈だな)
君がふと冷たくないかと取りてより絡ませやすき指と指なり
→2つ前の日記のくくち変態説はお願い忘れて下さい! な、くくたか in 火薬倉庫。これがきっかけで指どころかいろんなものが絡ませやすくなっちゃうんですねそうですねそうですか。
せつなさと淋しさの違い問うきみに口づけをせり これはせつなさ
→火薬上級生2連発。タカ「くくちくんはさー、頭いいからわかるかもしれないから、聞くけどー」くくち「なんだよ」タカ「せつなさと淋しさって、どう違うんだと思う?」……年上の下級生というのは、ずるいぐらいにおいしすぎますね。
唇をよせて言葉を放てどもわたしとあなたはわたしとあなた
→こういう冷めていて孤高でお利口さんな感性が、綾部をニンフォマニアの淵に引きずり落とせばいいのにと思った(綾部ニンフォマニア説についてはまたいずれ)
あと、恋愛とは関係ないけど、卒業してしばらく経ったときに、ふとこういうことを思ってくれたらいいな。学年関係なく。
涯もなき青空をおほふはてもなき闇がりを彫(ゑ)りて星々の棲む
約束の果たされぬ故につながれる君との距離をいつくしみをり
→なんか郷愁っぽい感じも含んでるし、時間軸にも空間軸に広がりがあって、好きなんです。
俳句も好きなんですけど、短歌のほうが「心情」という意味では余韻がパネェ気がします。俳句は、なんかきれいにまとまりすぎているような。
そ もそも57577って、リズム的にも中途半端じゃないですか。俳句のほうがよっぽどキレがいい。どうせ長くするんだったら、57575とか、5で止めたほ うがリズムとしてはいいんじゃないのって思うんですが、でも、このキレの悪い14文字でのダメ押しが、未練とか、断ち切れない思いみたいなものを感じさせ ていいなぁと。
終わらない、というか終わらせられない思いを、それでもむりやりぶった切ってる感が、77から出ているような気がして、切なくなるんです。
57577っ てリズムを考えた人は天才かドSかドMだろ。と思っていたら、今たまたま読んだ本に書いてあったんですけど、神話上では下照姫っていう女神が和歌の祖とさ れているそうです。で、この人がまた超美人だったらしい。まぁ大体、スゲェ美人っていうのは多かれ少なかれ精神的に病みますからね。少なくとも私は健康 的な超美人って見たことない。私が今まで会った超美人たちは、みんな軒並みどこか病んでました。本来なら人の手に余るようなモノを身に宿してしまったが故 の宿命でしょうか。
あ、作者に関しては歌そのものでぐぐってみて下さい。検索ヒットしないようにしてはいるけど念のため書かないでおきます。
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赦せよと謂うことなかれ赦すとはひまわりの花の枯れるさびしさ
→こへちょ。こへがやんちゃだったらやんちゃだったでつらいし、おとなしくなったらなったでさびしいしっていう中在家くん。彼の幸せはどこですか。
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
→ちょっと前まで綾部だと思っていたけど、今は中在家って気がする。
月に立つ君のそびらのひとつほくろ告げざれば永久(とは)にわれのみのもの
→文三木の三木サイド。文次は三木を振り返らずに一人でずんずん進んでいってしまいそうですが、それが文次なりの優しさだと気がつくには、三木はまだ子供なわけで。文次と三木は案外、子供二人のレンアイになるような気がします。微笑ましい。うらやましい(えー)
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人あやむるこころ
→馬と出たからには団蔵かと思いましたが、文次がいい。要するに彼は不器用なんです、私の脳中では。
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
→ちょ仙。一見かわいらしいことを、上から目線でかわいげもなく(いや、かわいいな)偉そうに言うこういう歌は、すでに上半身裸で抱きついている状態で、仙様に詠んでほしいと思いマスター。
世の中の明るさのみを吸ふごとき黒き瞳の今も目にあり
→いさ+乱か留伊。卒業して戦場に出て(人と人が殺しあうって意味だけの戦場ではなく)、ずっと大事にしたいと思っていたことを失ったり忘れそうになったときに、ふっと止めてくれるものだといい。
君の眼に見られいるとき私(わたくし)はこまかき水の粒子に還る
→こへ滝。滝は傍目から見てらひどいことをされているのでも、本人は幸福を感じているのであってほしい。りさこさんが提唱していた「滝よ幸福であれ」案に一票を投じたいのですが(笑)、でもやっぱりやられることはひどいものであってほしい(面倒な理屈だな)
君がふと冷たくないかと取りてより絡ませやすき指と指なり
→2つ前の日記のくくち変態説はお願い忘れて下さい! な、くくたか in 火薬倉庫。これがきっかけで指どころかいろんなものが絡ませやすくなっちゃうんですねそうですねそうですか。
せつなさと淋しさの違い問うきみに口づけをせり これはせつなさ
→火薬上級生2連発。タカ「くくちくんはさー、頭いいからわかるかもしれないから、聞くけどー」くくち「なんだよ」タカ「せつなさと淋しさって、どう違うんだと思う?」……年上の下級生というのは、ずるいぐらいにおいしすぎますね。
唇をよせて言葉を放てどもわたしとあなたはわたしとあなた
→こういう冷めていて孤高でお利口さんな感性が、綾部をニンフォマニアの淵に引きずり落とせばいいのにと思った(綾部ニンフォマニア説についてはまたいずれ)
あと、恋愛とは関係ないけど、卒業してしばらく経ったときに、ふとこういうことを思ってくれたらいいな。学年関係なく。
涯もなき青空をおほふはてもなき闇がりを彫(ゑ)りて星々の棲む
約束の果たされぬ故につながれる君との距離をいつくしみをり
→なんか郷愁っぽい感じも含んでるし、時間軸にも空間軸に広がりがあって、好きなんです。
仕事中に、予算会議のときの食満の台詞「用具委員会は工兵隊じゃねぇんだ」をなぜかふと思い出し、じゃあ食満の就職先はまさにそういうところがいいんじゃないかと思ったので、ちょっと語ってみます。
※ちなみに工兵隊という組織は旧陸軍が生み出したものすが、工兵という言葉自体は昔からあったものなのだろうか。まぁ細かいことはいいですね。
工兵(築城架橋、道路鉄道の敷設などの技術的任務に服する兵士)隊的な組織は、いちいち名前が残されていないだけで、全国の戦国武将がそれぞれ擁していた のだろうが(まぁいなきゃ困るし)、武田家の百足(むかで)衆は他にも伝令・伝達業務や鉱山開発や治水工事、つまり忍者的技能を大いに必要とされる特殊技 術の上手でもあり、たった12人が信玄に直属で仕えていたという萌え要素、いや、武勇伝から、その存在が後代にまで伝えられている。
食満にはそんな武田百足衆にぜひ就職していただきたい。年代も多分重なるはずだし。
よく潮江と対比される食満だけど、潮江は四柱推命でいったら正官というか、公務員的な王道エリートコースを不器用ながらに歩む人だと思う。
食満は逆に偏官というか、脇道からてっぺんを目指すタイプなんじゃないかなとか。だからこそ正規の忍者隊ってよりは(あるのかそんなの)、こういうちょっと雑食的な(ざつけまじゃないよ)要素のある組織のほうが味が生かせる気がする。
あと武田は短いながらも北条と同盟を結んでましたしね。北条の風魔といちゃいちゃさせたいよね!風魔っていうか与四郎ですけどね。
しかし当時の風魔は「畜生にも劣る」ぐらいに言われるようなひどい風紀の乱れようだったみたいで…与四郎は大丈夫だったのでしょうか、いろんな意味で。
それと、何の根拠もなく何となくなんですが、上級生の中で竹谷と食満はなんか「関東の人」って感じがするんですよ。出身か、生きていく場所か、どっちでもいいけど。他の子はみんな関西っぽいけど。
※ちなみに工兵隊という組織は旧陸軍が生み出したものすが、工兵という言葉自体は昔からあったものなのだろうか。まぁ細かいことはいいですね。
工兵(築城架橋、道路鉄道の敷設などの技術的任務に服する兵士)隊的な組織は、いちいち名前が残されていないだけで、全国の戦国武将がそれぞれ擁していた のだろうが(まぁいなきゃ困るし)、武田家の百足(むかで)衆は他にも伝令・伝達業務や鉱山開発や治水工事、つまり忍者的技能を大いに必要とされる特殊技 術の上手でもあり、たった12人が信玄に直属で仕えていたという萌え要素、いや、武勇伝から、その存在が後代にまで伝えられている。
食満にはそんな武田百足衆にぜひ就職していただきたい。年代も多分重なるはずだし。
よく潮江と対比される食満だけど、潮江は四柱推命でいったら正官というか、公務員的な王道エリートコースを不器用ながらに歩む人だと思う。
食満は逆に偏官というか、脇道からてっぺんを目指すタイプなんじゃないかなとか。だからこそ正規の忍者隊ってよりは(あるのかそんなの)、こういうちょっと雑食的な(ざつけまじゃないよ)要素のある組織のほうが味が生かせる気がする。
あと武田は短いながらも北条と同盟を結んでましたしね。北条の風魔といちゃいちゃさせたいよね!風魔っていうか与四郎ですけどね。
しかし当時の風魔は「畜生にも劣る」ぐらいに言われるようなひどい風紀の乱れようだったみたいで…与四郎は大丈夫だったのでしょうか、いろんな意味で。
それと、何の根拠もなく何となくなんですが、上級生の中で竹谷と食満はなんか「関東の人」って感じがするんですよ。出身か、生きていく場所か、どっちでもいいけど。他の子はみんな関西っぽいけど。
もうあらゆることがヌンジャのたまごの方々に絡めてしか考えられません。こんな日記はどう考えてもミクスーで愛好者に向けて書くべきだと思うのですが、だめだとまらん。ボスケテ。いい年こいて万年中ニくさくてホントにイヤになります。自覚はしてるんです。
さっきまで飲んでいた場所のタツー人口密度がやけに高くてトチ狂いました。背中とか腕とかに噛み付くかと思った、見知らぬ人の。タツーってエロいよね、ヌ ンたまたちにこんなんあったらたまらんよね、っていう独り言です。イヤまぁ忍者の体に本人と特定されるようなものがあったらお話にならないわけですが。
どなたかお暇な方がいたらイラストを描いて下さい…!!!!! 足跡踏みまくってリクエストしようかな…。こういうときに絵が描けない自分が心底もどかしい。
中在家…南無阿弥陀仏とかお経の字句が両腕に。テキの息の音を止めてもそのまま回向できちゃう仏道的殺人マシーン!(何それ)。中在家は右腕と左腕とに別々の仏の経文が彫られていてですね、トドメを刺すときに「どちらの仏の元に送ってやろうか」とか選ばせるんですよ。で、相手が選んだほうの腕でグサっと。なんかねー、罪悪感の表れとかだったらいいですよね。
立花…肩か背中に鯉。
潮江…背中か太腿に昇り龍。いや、太腿がいいな…
善法寺…千手観音。姿そのものというよりも梵字がちょこっと手首に彫ってあるだけとか。
けま…背中に不動明王とか戦う系のホトケ(白)。もしくは吉祥天とか美女系のホトケ(黒)。ケマは女子女子したモチーフのほうが、逆に男っぷりが引き立つと思います。あやしげな色気が出そう。男子っぽいモチーフだと普通の青年~って感じにしかならなくてつまらない!(じゃあ不動明王とか書くなと)
こへ…二の腕か背中に虎。穿って考えて、滝夜叉姫の絵に出てくる骸骨。こへは戦闘時に「俺の虎がひと暴れしたいんだってさ」とか言って腕をがーっと見せ付けてほしい。ほしい。
鉢屋と雷蔵…お揃いで入れようと約束したにも関わらず、結局入れたのは鉢屋だけ。「雷」という字と一緒に雷神を、左胸に。※雷蔵は「三」と風神を入れる予定でした。
竹谷…鷹か馬頭観音。もしくはお母さんの戒名が背骨に沿って彫ってあったりしたらモえる(勝手に殺すなと)
くくちは入れないと思う。
滝…背中の肩甲骨の間に紅のでかい牡丹。もしくは滝夜叉姫。
みき…脇腹に桜(※性感帯)。腹を愛撫されると桜の花がぱぁっと色づくんですわ。えろいな。やってらんねぇ。
あやべ…体じゅうに小さな蝶々がたくさん
タカ…肩に天狗
4年は華麗ですね!
伊賀崎…女郎蜘蛛(ベタすぎ)
次屋…獅子
【追記】
大事なことを忘れていたよ!タツーといったら水軍さんではないか!(海難事故や船戦で体がバラバラになったときに刺青の模様で誰なのかを判別したらしい)
そんなわけで水軍の皆さんは体の一部にっていうよりは体じゅうですよね、入れるとしたら。それで多分ホトケとか神なんかですよね。
第三協栄丸…兵庫水軍のマーク(すっげぇ出オチ)
義丸…弁才天 遊び好きってあるからなんか技芸っぽいのかなと。
鬼蜘蛛丸…蜘蛛ではつまらないので(そんな勝手な)。方位を知るということで、北極星の化身という説のある吉祥天なのかとも思いましたが、けまとかぶるし、何となくパンチが効いていない組み合わせな気がするので(何その理由)愛染明王。敬愛を司るホトケらしいですけど。
みよしまる…龍王。ただの龍じゃなくてホトケで。
しげ…みよしまるとお揃いで色違い。しげ「見て見てー。みよとお揃いで赤で入れちゃったー」みよ「…………………うわぁ」 まぁ赤い龍とか普通にキレイだと思いますよ。日焼けしたら見えなくなりそうですけども。
間切…麒麟。なんか似てるから(何その理由)
かわら…孔雀明王か勢至菩薩
すいません言い出しておいて、あとは思いつきませんでした。
あとイメージ画像に自分の刺青の写真を使おうかと思ったんですけど、手元にありませんでした。とっとけよと自分にツッコミたくなった。まぁバレるのも困るしいいや。私のはわりと綾部に近いです。
さっきまで飲んでいた場所のタツー人口密度がやけに高くてトチ狂いました。背中とか腕とかに噛み付くかと思った、見知らぬ人の。タツーってエロいよね、ヌ ンたまたちにこんなんあったらたまらんよね、っていう独り言です。イヤまぁ忍者の体に本人と特定されるようなものがあったらお話にならないわけですが。
どなたかお暇な方がいたらイラストを描いて下さい…!!!!! 足跡踏みまくってリクエストしようかな…。こういうときに絵が描けない自分が心底もどかしい。
中在家…南無阿弥陀仏とかお経の字句が両腕に。テキの息の音を止めてもそのまま回向できちゃう仏道的殺人マシーン!(何それ)。中在家は右腕と左腕とに別々の仏の経文が彫られていてですね、トドメを刺すときに「どちらの仏の元に送ってやろうか」とか選ばせるんですよ。で、相手が選んだほうの腕でグサっと。なんかねー、罪悪感の表れとかだったらいいですよね。
立花…肩か背中に鯉。
潮江…背中か太腿に昇り龍。いや、太腿がいいな…
善法寺…千手観音。姿そのものというよりも梵字がちょこっと手首に彫ってあるだけとか。
けま…背中に不動明王とか戦う系のホトケ(白)。もしくは吉祥天とか美女系のホトケ(黒)。ケマは女子女子したモチーフのほうが、逆に男っぷりが引き立つと思います。あやしげな色気が出そう。男子っぽいモチーフだと普通の青年~って感じにしかならなくてつまらない!(じゃあ不動明王とか書くなと)
こへ…二の腕か背中に虎。穿って考えて、滝夜叉姫の絵に出てくる骸骨。こへは戦闘時に「俺の虎がひと暴れしたいんだってさ」とか言って腕をがーっと見せ付けてほしい。ほしい。
鉢屋と雷蔵…お揃いで入れようと約束したにも関わらず、結局入れたのは鉢屋だけ。「雷」という字と一緒に雷神を、左胸に。※雷蔵は「三」と風神を入れる予定でした。
竹谷…鷹か馬頭観音。もしくはお母さんの戒名が背骨に沿って彫ってあったりしたらモえる(勝手に殺すなと)
くくちは入れないと思う。
滝…背中の肩甲骨の間に紅のでかい牡丹。もしくは滝夜叉姫。
みき…脇腹に桜(※性感帯)。腹を愛撫されると桜の花がぱぁっと色づくんですわ。えろいな。やってらんねぇ。
あやべ…体じゅうに小さな蝶々がたくさん
タカ…肩に天狗
4年は華麗ですね!
伊賀崎…女郎蜘蛛(ベタすぎ)
次屋…獅子
【追記】
大事なことを忘れていたよ!タツーといったら水軍さんではないか!(海難事故や船戦で体がバラバラになったときに刺青の模様で誰なのかを判別したらしい)
そんなわけで水軍の皆さんは体の一部にっていうよりは体じゅうですよね、入れるとしたら。それで多分ホトケとか神なんかですよね。
第三協栄丸…兵庫水軍のマーク(すっげぇ出オチ)
義丸…弁才天 遊び好きってあるからなんか技芸っぽいのかなと。
鬼蜘蛛丸…蜘蛛ではつまらないので(そんな勝手な)。方位を知るということで、北極星の化身という説のある吉祥天なのかとも思いましたが、けまとかぶるし、何となくパンチが効いていない組み合わせな気がするので(何その理由)愛染明王。敬愛を司るホトケらしいですけど。
みよしまる…龍王。ただの龍じゃなくてホトケで。
しげ…みよしまるとお揃いで色違い。しげ「見て見てー。みよとお揃いで赤で入れちゃったー」みよ「…………………うわぁ」 まぁ赤い龍とか普通にキレイだと思いますよ。日焼けしたら見えなくなりそうですけども。
間切…麒麟。なんか似てるから(何その理由)
かわら…孔雀明王か勢至菩薩
すいません言い出しておいて、あとは思いつきませんでした。
あとイメージ画像に自分の刺青の写真を使おうかと思ったんですけど、手元にありませんでした。とっとけよと自分にツッコミたくなった。まぁバレるのも困るしいいや。私のはわりと綾部に近いです。
俺=きり丸です。んで、4年になってます。
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蝉時雨が頭上から礫のように一面に降りしきる中を、俺は一人、馬を走らせていた。体じゅうから汗が滲み出てはとめどなく流れ落ちていく。くすんだ紫色の衣服はすでにぐっしょりと濡れ重くすらなっていたが、気にしている場合ではない。
夏前から始まった長丁場の任務だったが、関所を通るのにずいぶん長い間手間取ってしまい、すでに予定していた帰還日よりも、だいぶ遅れている。
途中の戦場跡で拾った、文字通りどこの馬の骨とも知れない馬に、餌をやり、水をやって機嫌をとり、俺は忍術学園に向けてひた走っていた。
自分以外の4年は組の連中が戦忍として駆り出されていた戦が、無残としか言いようのない様相を呈し、こちら側の完敗で終わったということを、数日前に耳にした。
は組の中で俺だけは機転を買われ、戦忍でなく間諜として他国に赴いていたのだが、万が一、友をすべて失うような状況にでもなっていたらと思うと、それを身の幸いと思うこともできなかった。
自分が一本の矢と化したかと思えるほど苛烈に馬を走らせ、真夏の熾烈な陽光の中を突き抜けてゆくと、とうとう忍術学園の門が見えた。
馬を校門の前に止め、校内に飛び入ると、ふっと、あたりが静寂に包まれた気がした。蝉時雨は先ほどまでと同様、止むことなくあたりに降り注いでいるのだが、人や、生き物の気配がない。
まるで、学園全体が息を止めているかのように、しんとしている。
俺は走って4年長屋に向かい、は組の各部屋を見て回った。
ひとつひとつに顔を突っ込んで覗き込むと、それぞれ書物や武具が積み重ねられていたり、机が端に寄せられたりしている。
しばらくの不在は感じ取れるものの、再び主が戻ることを待ち望む顔で整然と並べられているそれらを見て、まずはほっとした。どうやらみんな、少なくとも件の戦からは戻ってこられたようである。
俺はそのまま、長屋のいちばん端にある、俺と乱太郎としんべヱの部屋に向かった。どういう事情でみんなが不在なのかはわからないが、まずは着物を脱ぎ、井戸水を浴びて、少し休みたい。
しかし、慣れ親しんだ戸を開けて、唖然とした。ここにだけ、他の生徒の部屋にはあるものが、何もないのだ。机も、書物も、手箱も、屏風も、箪笥も、棚も、その他、一切かっさいのもの……生活するのに必要なすべてのものが。
無限に広がっているようにすら見えた空虚な空間を目の前にして、俺はへなへなと座り込んでしまった。この状況が意味することはひとつしかないように思えた。
乱太郎としんべヱは、ここに戻って来なかったのだろう。そして、なかなか連絡がつかなかった俺も、死んだものと思われたのかもしれない。
向こうから、ギィ、と、廊下がきしむ音がした。振り向くと、そこには乱太郎が、青い顔をして立っていた。目に、涙が溜まっていた。
「乱太郎……」
俺は溜息と一緒に魂まで吐き出してしまうのではいかと思うぐらい、深く弱々しい溜息をつきながら、呟いた。
あぁ、もう夏休みなんだ。
それで、
もうお盆なんだ。
乱太郎はきっと、学園に帰ってきたのだろう。
目から、涙が溢れ出してくるのがわかった。悔しさと悲しさがめちゃくちゃな嵐のように胸をよぎったが、しかしそれは、意外にもすぐに収まり、1年坊主だったときの春の日差しのようなあたたかさにとってかわった。
ユーレイでもいい。こうしてもう一度会えたのなら。そう思えたからだ。
その夜俺たちは、食堂に濁り酒があったのをくすねてきて、何もなくなった部屋に明かりを灯し、杯を交わした。乱太郎は言葉は少なく、何かというと俯いて息を詰まらせる。
泣きたいのはこっちも同様なのだが、自分が死んで泣いている相手を前に、それ以上にわんわん泣くのも気が引けた。だから俺はできる限り笑って、酒を飲んだ。
ふと横を見ると、部屋の端に、胡瓜に箸を差してできた馬と、茄子でできた牛が並べて置かれていた。
お盆の日、死者は胡瓜の馬に乗って帰ってきて、茄子の牛に乗って戻っていくという。
誰が作ったのだろう。さっき見たときには気がつかなかったのだが、きっと見落としていたのだろう。乱太郎はこれに乗って帰ってきたのだろうか。
やがて、東の空がしらじらと明るみを帯び始めた。酔いの回った頭で、俺は、あれ? と思う。
死者の霊は、生まれ育った場所に帰るのではなかったか。だったら、乱太郎には家があるはずだろう。
乱太郎は、なぜ学園にいるんだ?
おかしい。
俺は何か、大事なことを忘れていやしないか。
「きりちゃん」
乱太郎の声で、俺はふと我に返った。自分のほうを向いているのではない視線の先を辿ると、長屋に面した裏庭に、黒々とした茄子のような毛並みの牛が凛とした様子で立って、俺をじっと見つめていた。
あぁ。
死んだのは俺のほうだったのか。
乱太郎は知っていたんだ、戦で家を焼かれた俺には、ここしか帰る場所がないってことを。
だから夏休みだというのに家にも帰らず、ここで、胡瓜の馬と茄子の牛を作って、待っていてくれたのだろう。
牛はゆったりとした優雅な足つきで、俺のほうに近づいてきた。さぁ、残念ですが、もう時間ですよ、とでも言いたげな、賢そうな目元だった。
俺は杯を置いて、立ち上がった。
「夏休みになったら、みんなで川に釣りに行こうって約束していたっけ。約束が守れなくて、ごめんな」
俺はまず、別れる前にそれを謝らなければいけないと思った。たぶん、それが俺たちが交わした最後の約束だったからだろう。あれは確か、六月だったか。
長引く戦になりそうだけれど、生きて帰ってこよう、二人とも口には出さなかったけれど、そういう意味を裏に含んでいた。
「仕方がないよ」
乱太郎は物憂げな夏の風が吹きぬけたかのように、寂しそうに相好を崩した。
「この部屋はね、しばらくこうしておいてもらうことにしたんだ」
「じゃ、お前今、誰と同室なんだ」
「庄左ヱ門と伊助。しんへヱは虎若と団蔵の部屋にいる」
「そっか、あいつ、あの熱血コンビについていけるのか」
本当はこんなことが言いたいんじゃなかった。言いたいことは、もっとほかにたくさんあった。たぶん、乱太郎にもあっただろう。
でも、ぜんぶ胸にしまった。
お前はお人好しだから心配なんだよ足の速さですべてが乗り切れるなんて思うなよ戦で怪我人を見つけても片っ端から助けようなんて思うんじゃねぇお前が危険に晒されるんだからなそれからそれからそれからそれからそれからそれから、
それから、
「「ありがとう」」
俺と乱太郎の声が、重なった。
------------------------------------------
この記事を読んで下さった皆様と、お盆に、生まれ育った場所に帰るすべてのひとたちへ。
-------------------------------------------
蝉時雨が頭上から礫のように一面に降りしきる中を、俺は一人、馬を走らせていた。体じゅうから汗が滲み出てはとめどなく流れ落ちていく。くすんだ紫色の衣服はすでにぐっしょりと濡れ重くすらなっていたが、気にしている場合ではない。
夏前から始まった長丁場の任務だったが、関所を通るのにずいぶん長い間手間取ってしまい、すでに予定していた帰還日よりも、だいぶ遅れている。
途中の戦場跡で拾った、文字通りどこの馬の骨とも知れない馬に、餌をやり、水をやって機嫌をとり、俺は忍術学園に向けてひた走っていた。
自分以外の4年は組の連中が戦忍として駆り出されていた戦が、無残としか言いようのない様相を呈し、こちら側の完敗で終わったということを、数日前に耳にした。
は組の中で俺だけは機転を買われ、戦忍でなく間諜として他国に赴いていたのだが、万が一、友をすべて失うような状況にでもなっていたらと思うと、それを身の幸いと思うこともできなかった。
自分が一本の矢と化したかと思えるほど苛烈に馬を走らせ、真夏の熾烈な陽光の中を突き抜けてゆくと、とうとう忍術学園の門が見えた。
馬を校門の前に止め、校内に飛び入ると、ふっと、あたりが静寂に包まれた気がした。蝉時雨は先ほどまでと同様、止むことなくあたりに降り注いでいるのだが、人や、生き物の気配がない。
まるで、学園全体が息を止めているかのように、しんとしている。
俺は走って4年長屋に向かい、は組の各部屋を見て回った。
ひとつひとつに顔を突っ込んで覗き込むと、それぞれ書物や武具が積み重ねられていたり、机が端に寄せられたりしている。
しばらくの不在は感じ取れるものの、再び主が戻ることを待ち望む顔で整然と並べられているそれらを見て、まずはほっとした。どうやらみんな、少なくとも件の戦からは戻ってこられたようである。
俺はそのまま、長屋のいちばん端にある、俺と乱太郎としんべヱの部屋に向かった。どういう事情でみんなが不在なのかはわからないが、まずは着物を脱ぎ、井戸水を浴びて、少し休みたい。
しかし、慣れ親しんだ戸を開けて、唖然とした。ここにだけ、他の生徒の部屋にはあるものが、何もないのだ。机も、書物も、手箱も、屏風も、箪笥も、棚も、その他、一切かっさいのもの……生活するのに必要なすべてのものが。
無限に広がっているようにすら見えた空虚な空間を目の前にして、俺はへなへなと座り込んでしまった。この状況が意味することはひとつしかないように思えた。
乱太郎としんべヱは、ここに戻って来なかったのだろう。そして、なかなか連絡がつかなかった俺も、死んだものと思われたのかもしれない。
向こうから、ギィ、と、廊下がきしむ音がした。振り向くと、そこには乱太郎が、青い顔をして立っていた。目に、涙が溜まっていた。
「乱太郎……」
俺は溜息と一緒に魂まで吐き出してしまうのではいかと思うぐらい、深く弱々しい溜息をつきながら、呟いた。
あぁ、もう夏休みなんだ。
それで、
もうお盆なんだ。
乱太郎はきっと、学園に帰ってきたのだろう。
目から、涙が溢れ出してくるのがわかった。悔しさと悲しさがめちゃくちゃな嵐のように胸をよぎったが、しかしそれは、意外にもすぐに収まり、1年坊主だったときの春の日差しのようなあたたかさにとってかわった。
ユーレイでもいい。こうしてもう一度会えたのなら。そう思えたからだ。
その夜俺たちは、食堂に濁り酒があったのをくすねてきて、何もなくなった部屋に明かりを灯し、杯を交わした。乱太郎は言葉は少なく、何かというと俯いて息を詰まらせる。
泣きたいのはこっちも同様なのだが、自分が死んで泣いている相手を前に、それ以上にわんわん泣くのも気が引けた。だから俺はできる限り笑って、酒を飲んだ。
ふと横を見ると、部屋の端に、胡瓜に箸を差してできた馬と、茄子でできた牛が並べて置かれていた。
お盆の日、死者は胡瓜の馬に乗って帰ってきて、茄子の牛に乗って戻っていくという。
誰が作ったのだろう。さっき見たときには気がつかなかったのだが、きっと見落としていたのだろう。乱太郎はこれに乗って帰ってきたのだろうか。
やがて、東の空がしらじらと明るみを帯び始めた。酔いの回った頭で、俺は、あれ? と思う。
死者の霊は、生まれ育った場所に帰るのではなかったか。だったら、乱太郎には家があるはずだろう。
乱太郎は、なぜ学園にいるんだ?
おかしい。
俺は何か、大事なことを忘れていやしないか。
「きりちゃん」
乱太郎の声で、俺はふと我に返った。自分のほうを向いているのではない視線の先を辿ると、長屋に面した裏庭に、黒々とした茄子のような毛並みの牛が凛とした様子で立って、俺をじっと見つめていた。
あぁ。
死んだのは俺のほうだったのか。
乱太郎は知っていたんだ、戦で家を焼かれた俺には、ここしか帰る場所がないってことを。
だから夏休みだというのに家にも帰らず、ここで、胡瓜の馬と茄子の牛を作って、待っていてくれたのだろう。
牛はゆったりとした優雅な足つきで、俺のほうに近づいてきた。さぁ、残念ですが、もう時間ですよ、とでも言いたげな、賢そうな目元だった。
俺は杯を置いて、立ち上がった。
「夏休みになったら、みんなで川に釣りに行こうって約束していたっけ。約束が守れなくて、ごめんな」
俺はまず、別れる前にそれを謝らなければいけないと思った。たぶん、それが俺たちが交わした最後の約束だったからだろう。あれは確か、六月だったか。
長引く戦になりそうだけれど、生きて帰ってこよう、二人とも口には出さなかったけれど、そういう意味を裏に含んでいた。
「仕方がないよ」
乱太郎は物憂げな夏の風が吹きぬけたかのように、寂しそうに相好を崩した。
「この部屋はね、しばらくこうしておいてもらうことにしたんだ」
「じゃ、お前今、誰と同室なんだ」
「庄左ヱ門と伊助。しんへヱは虎若と団蔵の部屋にいる」
「そっか、あいつ、あの熱血コンビについていけるのか」
本当はこんなことが言いたいんじゃなかった。言いたいことは、もっとほかにたくさんあった。たぶん、乱太郎にもあっただろう。
でも、ぜんぶ胸にしまった。
お前はお人好しだから心配なんだよ足の速さですべてが乗り切れるなんて思うなよ戦で怪我人を見つけても片っ端から助けようなんて思うんじゃねぇお前が危険に晒されるんだからなそれからそれからそれからそれからそれからそれから、
それから、
「「ありがとう」」
俺と乱太郎の声が、重なった。
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この記事を読んで下さった皆様と、お盆に、生まれ育った場所に帰るすべてのひとたちへ。
さぁ、4時を廻りました。夜(寓意的な意味で)はこれからです。
ここから下は相当ヒドい下ネタが展開されておりますので、下ネタ苦手な方(腐的な下ではないです!)、5年、特に久々知に清く尊いポジションにいてほしい方はお読みになるのを避けて下さい。
ここから下は相当ヒドい下ネタが展開されておりますので、下ネタ苦手な方(腐的な下ではないです!)、5年、特に久々知に清く尊いポジションにいてほしい方はお読みになるのを避けて下さい。
※ネタバレ記事ですので、読んでいる方、これから読む方がいたらご注意!
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もやもやしてしょうがないので書きます。
数週間前にこの小説を読み終わったのだが、いまだに最悪な読後感を引きずっている。加藤団蔵のモデルになった「加藤段蔵」という忍者の話なんだけど、この 人がまた、人生に何ひとついいことが起こらないまま死んでいくんですよ。いいことが起こりそうになっても、すぐポシャっちゃう。『花の慶次』の飄々とした 好々爺とは大違いですね。
そういう意味では『嫌われ松子~』にも似ているような気がするけど、松子は多少なりとも幸福を味わった後に不幸になるという流れだったのに対し、こちらは 終始徹底的に不幸ばかり。不幸から立ち上がろうと身に付けた能力や知恵や前向きな姿勢や自己アピールがまた次の不幸の呼び水になる。なんなのこの連鎖。し かも段蔵が超人的に強くて、ちゃんとひとつひとつ難題をクリアしていっているのがずるい。クリアしているのに、不幸になっている。
415ページにも及ぶ長編の中で、段蔵の身に起こったいいことといったら、山梨で食った葡萄が美味しかったことぐらいじゃなかろうか。
己を殺し「正心」を以って忍者の本懐を遂げたいという、一個人の欲望からは離れた禁欲的な願いが、生みの親に捨てられ、育ての親の背中に何と言って縋ったらいいのかわからないまま育った段蔵のアイデンティティの確立に深く結びついてしまったことが、彼の悲劇だったと思う。
己を持たない者に、己を殺せるわけがない。
本質的には絡み合わないはずの、真反対の性質の2つ願いが絡み合って生じた静かな暴走が、作者の手で冷徹に「悪」と同じベクトルの何かとして処理され、それが破滅を引き寄せる。もうホント見てられない。読破したけど。
でもその暴走は、読者側からしてみれば彼の体に流れる血潮を感じさせてくれた。
多分、ストイックなだけだとか、己の存在意義を求める人間臭さがあるだけでは、段蔵の心臓が脈打つ音が行間から聞こえてくることは、なかっただろう。
読後数日は、夜、ふと目が覚めたときに「あぁ、段蔵は死んだんだなぁ」と思い出しては落ち込むなんてことも、冗談ではなく本当にあったぐらいで、力石徹よ ろしく葬式を出すとまではいかなくても(※)、線香の一本ぐらいは甲府に向かって手向けそうな勢いだった。末期症状的な感情移入ぶりである。
※若い方はご存知ないでしょうが、というか私もリアルタイムでは知らないのですが、『あしたのジョー』というボクシングマンガの主人公のライバルである「力石徹」というキャラクターが作中で死んだ際、読者が集まってリアルに葬式を出したそうです。
でも、昨夜、段蔵が子供を拾って育て、どうやって親子の愛情を教えようか悩んでいるという夢を見た。それで、あぁ、私の中での彼への弔いは済んだのかもしれない、と思った。
-------------------------------------------
言うまでもないが「本当の顔は…」の鉢屋を、あんな後ろ向きな視線でしか見られなかったのはこの本が原因。
ニコでパンク系の作業用BGMを聞きながら作業していたら思いついたので。
僕=不破です。
---------------------------------------------
三郎は多少ヒネクレてはいるが根はいい奴だと思うし、何よりこんな僕を好きだと言ってくれるので、僕は決して彼のことが嫌いではない。
しかしたまに困ってしまうこともある。彼はどうやらどういうわけか、僕を好き、どころか、好きすぎるようで、しかもその感情は概ね独占欲という形で表出するようだった。つまり、一言で申し上げますと、タチが悪い。
この間、同じ委員会の能勢と食堂でお茶を飲んでいたら、後ろから「%&’()==(#$$####$%&TY!!!!」という絶叫が聞こえてきたので、振り返ってみたら三郎だった。
「お前ら今ちゅーしてただろぉぉぉぉ!!!」
僕はまず、何をどうしたらそんなフィルターがかかって見えるのだろうという、ごく常識的な疑問を抱いたが、しかし三郎がそう見えたといったら、彼の脳内ではそれは確かに起こったこととして処理されるのが常であった。そう、彼は白を黒に、黒を白にする才能のある男なのだ。
「してねぇよ! つーか男同士でするか! 食堂でするか! 寝言は寝てからほざけヴォケ!」
僕は、真っ赤な顔で今にも頭頂から溶岩を噴出させそうな勢いで怒気を振りまいている三郎に、思わず温厚な癒しキャラであることを忘れて応戦したが、まくしたてることに関しては三郎のほうが一日どころか五百年ぐらいの長がある。
「俺が気がついていないとでも思っているのかぁ! 大体お前は俺がいつもお前にデレデレしているからって、俺のこと甘く見てるんだろう! だが俺はお前が思うほどマヌケでもなければ九官鳥でもないわ! そこに直れ! お白州じゃ!」
もはや何を言っているのかワケがわからなかったが、というか、そもそも最初から何を言っているのかワケがわからないのだが、とりあえず危険な状況に陥ったことは間違いない。
「能勢! 逃げろ!」
下級生を避難させることを最優先し、安全そうな方向を指し示して窓から能勢を逃がすと、僕は僕で三郎を巻こうと、能勢とは反対側に駆け出した。
「三郎! お前あんなぶすと付き合う気か! あんなぶすがすきなのか! あんなぶすとは別れてしまえ!」
「ちょww おまwww ブスとかwwww」
たったこれだけの短いフレーズなのになんと豊かなツッコミどころに満ち溢れていることだろう。しかし、それをツッコむ余裕がないのが悲しいところだ。嗚呼、限りある資源の無駄遣い。しかし、青春とは何かを浪費することなので仕方がない。
鬼のような形相で追いかけてくる三郎をなんとか巻いて、用具倉庫の影に身を隠した。ここまではもう追っては来るまい、とひと息つくと、三郎が庇の上からにゅ~っと顔を出した。
三郎がにっこり笑ったので、僕もつられて笑うと、途端に烈火のような張り手が飛んできて、鯉が威勢良く跳ねて水面に落ちたような「ビッターン!」という音があたりに響き渡った。
普通なら怒髪天を突いてもおかしくはないところだと思うのだが、僕はこういうときでもなぜか怒る気になれないし、三郎もきっとそれを知ってやっているのだと思う。
青春とは何かを浪費することなので、仕方がないのだ。
僕=不破です。
---------------------------------------------
三郎は多少ヒネクレてはいるが根はいい奴だと思うし、何よりこんな僕を好きだと言ってくれるので、僕は決して彼のことが嫌いではない。
しかしたまに困ってしまうこともある。彼はどうやらどういうわけか、僕を好き、どころか、好きすぎるようで、しかもその感情は概ね独占欲という形で表出するようだった。つまり、一言で申し上げますと、タチが悪い。
この間、同じ委員会の能勢と食堂でお茶を飲んでいたら、後ろから「%&’()==(#$$####$%&TY!!!!」という絶叫が聞こえてきたので、振り返ってみたら三郎だった。
「お前ら今ちゅーしてただろぉぉぉぉ!!!」
僕はまず、何をどうしたらそんなフィルターがかかって見えるのだろうという、ごく常識的な疑問を抱いたが、しかし三郎がそう見えたといったら、彼の脳内ではそれは確かに起こったこととして処理されるのが常であった。そう、彼は白を黒に、黒を白にする才能のある男なのだ。
「してねぇよ! つーか男同士でするか! 食堂でするか! 寝言は寝てからほざけヴォケ!」
僕は、真っ赤な顔で今にも頭頂から溶岩を噴出させそうな勢いで怒気を振りまいている三郎に、思わず温厚な癒しキャラであることを忘れて応戦したが、まくしたてることに関しては三郎のほうが一日どころか五百年ぐらいの長がある。
「俺が気がついていないとでも思っているのかぁ! 大体お前は俺がいつもお前にデレデレしているからって、俺のこと甘く見てるんだろう! だが俺はお前が思うほどマヌケでもなければ九官鳥でもないわ! そこに直れ! お白州じゃ!」
もはや何を言っているのかワケがわからなかったが、というか、そもそも最初から何を言っているのかワケがわからないのだが、とりあえず危険な状況に陥ったことは間違いない。
「能勢! 逃げろ!」
下級生を避難させることを最優先し、安全そうな方向を指し示して窓から能勢を逃がすと、僕は僕で三郎を巻こうと、能勢とは反対側に駆け出した。
「三郎! お前あんなぶすと付き合う気か! あんなぶすがすきなのか! あんなぶすとは別れてしまえ!」
「ちょww おまwww ブスとかwwww」
たったこれだけの短いフレーズなのになんと豊かなツッコミどころに満ち溢れていることだろう。しかし、それをツッコむ余裕がないのが悲しいところだ。嗚呼、限りある資源の無駄遣い。しかし、青春とは何かを浪費することなので仕方がない。
鬼のような形相で追いかけてくる三郎をなんとか巻いて、用具倉庫の影に身を隠した。ここまではもう追っては来るまい、とひと息つくと、三郎が庇の上からにゅ~っと顔を出した。
三郎がにっこり笑ったので、僕もつられて笑うと、途端に烈火のような張り手が飛んできて、鯉が威勢良く跳ねて水面に落ちたような「ビッターン!」という音があたりに響き渡った。
普通なら怒髪天を突いてもおかしくはないところだと思うのだが、僕はこういうときでもなぜか怒る気になれないし、三郎もきっとそれを知ってやっているのだと思う。
青春とは何かを浪費することなので、仕方がないのだ。
それでこういう距離のある道をひとりでひたすらダッシュを繰り返したりとかしそう。ひとりで何本もダッシュしてても飽きないっていう。何が楽しいんでしょうね。何も楽しくないことが楽しいんじゃないですか。賢いお利口さんじゃなくて、バカなお利口さんであってほしい。
5年ネタがらみで。何となくですが、久々知、不破、鉢屋は関西出身だと思うけど竹谷は関東っぽい。何県かはともかく富士山が見えるところ。猛々しくも清々しいじゃない、両方とも。そう、ここは浅間神社であります。とか言いつつ久々知のイメージしか湧かんかった。
ちなみにこの参道が50メートルあるかどうかは知りません。
あっ、知り合いがくのいち武道大会に参加することになりましたー! がんばっていただきたい! 私はもともと都合が悪くて参加申し込みさえしていないのですが…うー、行きたかった。
わたし=たきやしゃまる です。
------------------------------------------
今日、母が死んだ。
いや、昨日かもしれないが、わたしにはよくわからない。
知らせを受けて学園長の許可を取り、その翌日の朝、葬式のために実家に戻ることになったわたしは、学園中の、とくに同学年の連中の哀れみと好奇のまなざしに晒されることに耐えられず(噂はいつの間にか、駿馬が早春の野を疾駆するかのごとく広まっていたらしい)、
納屋にこもっていた。
納屋には、近所の田畑で刈り入れられたばかりの稲や、柿や栗や葡萄といった豊かな秋の実りが、めいめい勝手な配置で積み上げられたり、籠に入れられ地面に無造作に置かれたりしていた。
晴れた空に燦々ときらめく陽光が、入り口からもわずかに差し込んで、暗く、少し湿ってかびくさくなっている中を、ぼんやりと薄明るく照らしている。壁に立て掛けられた小ぶりの農作具の、重々しい鉄の部分が、その光に反射して眠たそうに浮かび上がっていた。
遠くから、一年生たちが校庭ではしゃぐ声が聞こえた。
そこにあった藁の上に体を横たえ、わたしは、開け放たれた入り口に四角く切り取られた高く澄んだ空と、ときどきそこを横切る鳶の姿を、見るともなく見ていた。
わたしは母の死が悲しかったのではなくて、母の死が悲しくないことが悲しかった。
側室の子であっても、正室の子に負けぬような教養と武芸を身に継ぐべしと、と精魂を込めて育ててくれた母、そんな母に正室に劣らぬ情をかけ、わたしに「孝の心を忘れるべからず」と説いた父。
そういうことを精一杯思い出してみても、わたしは、まったく悲しくなれなかった。
まだ母と暮らしていたころ、いのちというものは、強くたしかなもので、いつかは果てるのだとしても、それはいつ訪れるとも知れない、はるか遠い未来のことだと思っていた。
だが、何人かの友の、たとえば机や、木刀や、寝具や硯や、親元からの文を入れた手箱といったものが、主をうしない、もう進むことのない時間の中に置き去り にされ佇(たたず)む様を見た今は、いのちは、昼には人知れず消える朝露のような、はかなく頼りないものだと思っている。
(わたしは、友のなきがらを見たときよりも、主をうしなったそうした品々にふとした折にふれたときのほうが、よほど、彼らの死を実感することができた)
そういうことを差し引いて考えても、わたしは、まったく悲しくなれなかった。
というか、たぶん、そういうことではないのだ。
「ここにいたのか」
という声に視線を向けると、納屋の入り口に七松小平太先輩が立っていた。
「何ですか」
「やりたくなったから探していた」
七松先輩は袴の帯を解きながら近づいてきた。いつものこととは言え、何とも性急なお方である。しかし、その性急さが、今のわたしには心地よく感じられた。
彼にはまだ、母が死んだことが伝わっていないのだろう。
わたしは昼というには遅く、夕刻というにはまだ早い時間、納屋の中で鳶の啼く声と子供たちがはしゃぐ声を遠くに聞きながら彼に抱かれ、三度、気をやった。
「明日、帰るんだってな。しっかり回向してこいよ」
ジョウジが終わると、七松先輩は小袖に腕を通しながら、わたしの顔を見もせずに言った。
あぁ、だから、彼がすきなのだと、わたしは思った。
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今日、母が死んだ。
いや、昨日かもしれないが、わたしにはよくわからない。
知らせを受けて学園長の許可を取り、その翌日の朝、葬式のために実家に戻ることになったわたしは、学園中の、とくに同学年の連中の哀れみと好奇のまなざしに晒されることに耐えられず(噂はいつの間にか、駿馬が早春の野を疾駆するかのごとく広まっていたらしい)、
納屋にこもっていた。
納屋には、近所の田畑で刈り入れられたばかりの稲や、柿や栗や葡萄といった豊かな秋の実りが、めいめい勝手な配置で積み上げられたり、籠に入れられ地面に無造作に置かれたりしていた。
晴れた空に燦々ときらめく陽光が、入り口からもわずかに差し込んで、暗く、少し湿ってかびくさくなっている中を、ぼんやりと薄明るく照らしている。壁に立て掛けられた小ぶりの農作具の、重々しい鉄の部分が、その光に反射して眠たそうに浮かび上がっていた。
遠くから、一年生たちが校庭ではしゃぐ声が聞こえた。
そこにあった藁の上に体を横たえ、わたしは、開け放たれた入り口に四角く切り取られた高く澄んだ空と、ときどきそこを横切る鳶の姿を、見るともなく見ていた。
わたしは母の死が悲しかったのではなくて、母の死が悲しくないことが悲しかった。
側室の子であっても、正室の子に負けぬような教養と武芸を身に継ぐべしと、と精魂を込めて育ててくれた母、そんな母に正室に劣らぬ情をかけ、わたしに「孝の心を忘れるべからず」と説いた父。
そういうことを精一杯思い出してみても、わたしは、まったく悲しくなれなかった。
まだ母と暮らしていたころ、いのちというものは、強くたしかなもので、いつかは果てるのだとしても、それはいつ訪れるとも知れない、はるか遠い未来のことだと思っていた。
だが、何人かの友の、たとえば机や、木刀や、寝具や硯や、親元からの文を入れた手箱といったものが、主をうしない、もう進むことのない時間の中に置き去り にされ佇(たたず)む様を見た今は、いのちは、昼には人知れず消える朝露のような、はかなく頼りないものだと思っている。
(わたしは、友のなきがらを見たときよりも、主をうしなったそうした品々にふとした折にふれたときのほうが、よほど、彼らの死を実感することができた)
そういうことを差し引いて考えても、わたしは、まったく悲しくなれなかった。
というか、たぶん、そういうことではないのだ。
「ここにいたのか」
という声に視線を向けると、納屋の入り口に七松小平太先輩が立っていた。
「何ですか」
「やりたくなったから探していた」
七松先輩は袴の帯を解きながら近づいてきた。いつものこととは言え、何とも性急なお方である。しかし、その性急さが、今のわたしには心地よく感じられた。
彼にはまだ、母が死んだことが伝わっていないのだろう。
わたしは昼というには遅く、夕刻というにはまだ早い時間、納屋の中で鳶の啼く声と子供たちがはしゃぐ声を遠くに聞きながら彼に抱かれ、三度、気をやった。
「明日、帰るんだってな。しっかり回向してこいよ」
ジョウジが終わると、七松先輩は小袖に腕を通しながら、わたしの顔を見もせずに言った。
あぁ、だから、彼がすきなのだと、わたしは思った。

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ごんファイ
一. 文章を書いて生きています。
一. 日本史から入ったタイプなので、落.乱、忍.た.ま以外のアニメ、マンガ、ゲームの話にはついていけないことが多いです。申し訳ない!
一. 日本史から入ったタイプなので、落.乱、忍.た.ま以外のアニメ、マンガ、ゲームの話にはついていけないことが多いです。申し訳ない!
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